2017年03月24日
初めて家の中に仏壇を設けるとなった場合、仏間を作り、そこに立派なものを置くように勧める住職やお坊さんは比較的多いといえます。初めての場合はどれを選べ場いいやらわからず、言われるままに選んでしまいそうになりますが、仏壇やさんとのつながりが何かあるのではと勘ぐってしまいたくなるような大きなものを選ばれて、困惑することもあるほどです。
そんな大きな仏壇は、結局のところ、仏間に鎮座することになってしまい、家族が毎日過ごすリビングとは別の場所にポツンとたたずむことになってしまいます。そのため、毎日のご飯やお水のお供えから、手を合わせるためにお光を灯すといった所作も、誰もいない部屋で行うことになってしまうことから、ついつい足が遠のいてしまうことが珍しくありません。
仏具や位牌をどれだけ立派なものに誂えようとも、誰も手を合わせに来てくれないのでは、仏様も浮かばれないでしょう。そのため、おすすめはリビングに置くことができるコンパクトなタイプです。コンパクトであれば場所を取らないこともあって、リビングに置いて、家族みんなが過ごす中で仏様も常にいてくださることができます。家族全員が、何か美味しいものを買って来たら、まず仏様に供えるという習慣がつきますし、出かける前には手を合わせて、守ってくださることに感謝して出かけて行けるようになります。みんなが集まるところにこそ、家族のために置く必要があると言えるでしょう。